イリス社長、日本の新聞社でのインタビュー

日刊工業新聞 20171228

アジアは世界経済の原動力である。

ドイツに拠点を置くC.ILLIES&Co.は、積層造形分野においても事業拡大を行っています。同社は1859年創業以来、取扱製品の幅を常に広げており、

現在の主力製品は、繊維・紙/印刷・プラスチック/金属加工機械となっています。売上高の割合については非常に明快で、すべてアジア地域のビジネスによるものです。

我々は、イリス社CEO、Carl Michael Illies氏にインタビューを行い、アジアでの今後のビジネスと添加剤製造の今後の展開について聞きました。

 

日刊紙業(以下、NK:中国市場の発展は、以前の勢いがなくなったようですが。

Mr.Illies:私は、今後継続して中国市場は発展して行くと考えています。中国ではもはや標準的な製品では満足を得られず、より高度な技術が求められる傾向にあります。

イリス社もこの流れに乗っていきます。

NK:アジア全域ではどうでしょう?

Mr.Illies :イリス全体の収益は100%アジアでのビジネスによるものです。我々は、日本企業のインドネシア、タイ、ベトナム市場への参入のサポートをしてきました。

そのスタンスを変えるつもりはありません。ただし、アジアは世界経済の原動力ですが、政治的背景も注意しなければいけません。

NK:インドには支店がないようですが。

Mr.Illies : インドのマーケットは特異なものです。インドでのビジネスには10年以上携わってきていますが、とても官僚的で不明瞭な要素が見受けられます。

NK:イリス社は、日本での添加剤製造ビジネスに事業拡大をしていますが。

Mr.Illies:私共は、ヨーロッパの先端技術を日本に広げ、日本市場の動きをヨーロッパに伝える橋渡し的な役目を担っています。例えば、

バイオメトリクスを使用した積層造形・デザインによる製造技術があります。自然界による造形物は50%に減少するというケースがあります。

イリスはこのような技術を日本市場に広げるサポートを行います。

NK:日本での積層造形の市場は主に自動車業界ですが、その中心となる中部地区に支店を出すお考えはありますか?

Mr.Illies : もちろん必要に応じて拠点を作ることもありえますが、我々のストラテジーは、営業活動の為に支店を作ることではありません。

日本より大きな中国にも、日本の中部地区のような産業界があります。 私たちはデジタルメディアマーケティングを活用した販売活動が可能であると考えています。

 

Writer’s Eye:

ヨーロッパ技術の動向

欧州企業は、3Dプリンターに代表されるような積層造形やSimensやRolls-Royceが用いる大量生産技術といった分野においてリードをしています。

イリスは、技術的にマッチすると思われる欧州ベンチャー企業を日本に紹介しています。日本の大手製造会社は保守的であり、

アプリケーションをR&D分野に限定しています。イリス社長は、イリス社の158年にわたる歴史は、

時代の潮流に沿って変化をして生き残ってきた証であることを強調しています。私たちは、欧州企業のトレンドを引き続き注視していくべきです。